当社は会社設立以来十数年に亘ってテスト自動化ツール開発に取り組んできました。当初はEXCELベースの自動テストツールを開発しましたが、お客様から全てのテスト関連情報をDBに一元管理でき、テスト資産を確実に継承・改善できるシステム要望があり、またDB化以降に自動テストだけではなく、テスト仕様書作成機能やテスト管理機能と緊密に連携するシステム要望をいただき、現時点ではテストプラットフォームに至っております。

1. STAR-RPAが選ばれる理由

  1. テストプラットフォーム
  2. クラウド環境で稼働
  3. プレキャスト方式
  4. 検証コマンド・補助操作の提供(検証用のプログラム作成が不要)
  5. STAR-RPAにはオンプレミス(C/S)版とWeb版があり、Webアプリ、Windowsアプリ、モバイルアプリ、バッチアプリなどを自動テストできます。

2. テストプラットフォーム ⇒クラウド・オンプレミス環境で稼働

自動テスト、テスト仕様書作成、テスト管理、の各機能が連携したテストプラットフォームを提供します。全てのテスト関連情報がテストリポジトリに収納・認証され一元管理されますので、新規開発時や改修時に登録し正式承認されたテスト関連情報を確実に継承することが可能になり、テスト関連情報の精度が向上し属人化を排除することも実現できます。


※自動テストだけ単独でご活用いただくことも可能です。

3. クラウド環境で稼働

STAR-RPAは、従来のオンプレミス環境(システムの稼働環境を自社で保有・運用)に加え、クラウド環境でも容易に活用いただけま す。AWSの場合は、ユーザアプリケーションが登録されたVPC(Virchal Private Cloud)の環境にSTAR-RPAを登録いただき、開発、テスト、運用することができます。(下記1.)また、VPCにSTAR-RPAを登録し、オンプレミス環境に登録されたユーザアプリケーションをテストすることも可能です。(下記2.)

4. プレキャスト方式

STAR-RPAは、一般的な「操作記録&再生」方式ではなく、「プレキャスト」方式です。「操作記録&再生」方式では、①大量のテストケース作成に不向き、②仕様変更対応に工数が掛かる、などの課題がありますが、「プレキャスト」方式では、画面・操作・データの部材を事前に作成し、シナリオ作成時にこれらをDrag&Dropしてシナリオを組み立てます。この方式によって仕様変更時には画面・操作・データの部材を改修するだけで、それら部材を使っているシナリオを何ら変更する必要がないため仕様変更に容易に対応できます。

※「プレキャスト」方式とは、建築用語であり部材を工場生産し建設現場に運び込んで組み立てる方式です。新国立競技場の建設にて、屋根鉄骨部材や壁コンクリート部材などを工場生産し建設現場で組み立てることによって、工期の短縮し、品質を均質化できました。

5. 「プレキャスト方式」のメリット

5-1. 開発期間を短縮できます。

5-2. テスト工数を削減できます。

6. 検証コマンド・補助操作の提供

お客様が必要とする全ての検証コマンドや補助操作を提供しています。お客様にとって検証のためのプログラム作成が不要になります。ここでは特徴的な一部の検証コマンドを紹介します。

No 機能 機能説明
1 現新比較 システム改修によって改修対象外のデータに想定外の影響がないことを確認するために、システム改修前に一括比較情報を期待値として取得し、またシステム改修後に一括比較情報を実測値として取得して、期待値と実測値を一括比較します。一括比較対象は、画面上の多数項目、画面上の一覧表、帳票、CSVファイル、DBテーブルなどです。
2 自動テスト実行前のテスト用データ自動設定 自動テスト実行前のテスト用データの自動設定機能であり、テスト者は自動テスト時のデータ設定を意識する必要がなくなります。
3 オブジェクト情報の一括取得 画面のオブジェクト情報(操作と検証対象項目)を一括取得できる機能であり、オブジェクト情報取得(特に検証対象項目)に手間が掛かりません。
4 スクリプト連続実行 スクリプトを連続実行するためにスクリプトリストを作成しますが、更にスクリプトリストを連続的に実行することができる機能もあります。
これによって、長時間の自動テストを連続的に実行することが可能になります。
5 テストデータ作成 システムで活用しているDBテーブルからテストデータを選択・取得し、自動テスト用入力データを自動設定する機能です。
6 自動待機機能 画面の操作対象オブジェクトが自動テスト操作可能になるまで自動待機します。これによって、スクリプトにWAITコマンドの設定が不要になります。
7 画面項目の画面イメ-ジ上にポイント表示 画面項目が画面イメージ上のどの位置に存在するかを画面イメージ上にポイント表示することができ、操作手順や検証コマンドの登録時に画面項目の設定ミスがなくなります。