STAR-RPAについて
1. STAR-RPAとは
- STAR-RPAには、どんな製品がありますか?
- STAR-RPAはフロンテス社が開発するテストプラットフォームの総称です。STAR-RPAには、STAR-RPA (旧STAR-Lite)とSTAR-ATTの2種類があります。STAR-RPAは、機能テストのエンジンとして、OSSのSeleniumやAppiumと独自開発のWindowsUIを使っています。STAR-ATTは、機能テストのエンジンとして、市販の機能テストツール マイクロフォーカス社のUFT、SilkTesting、TPなど)を使用しています。
- STAR-RPのプレキャスト方式とは?
- プレキャスト方式メリットは以下の通りです。
- シナリオ登録は、画面、操作、データのブロックを組み立てるだけで登録できます。
- 1件のシナリオの組み立てができると、複製してシナリオを作成し、シナリオの相違するブロックを置き替えるだけでシナリオを作成できます。
- 仕様変更が発生すれば仕様変更で影響を受けるブロックを変更しておくだけでよく、そのブロックを使ったシナリオは何も変更する必要がありません。仕様変更に対する対応が容易であり短時間で対応可能になります。
- 開発作業の画面設計ができ、画面のプロトタイプが完成すれば、画面、操作、データのブロックを作成し、シナリオを組み立てることができます。設計作業やプログラム製造と並行してテスト準備が整うため、開発期間を大幅に短縮できます。
STAR-RPAによる自動テストの生産性は、検証コマンド提供のメリットを含めると、ライバルツールの操作記録&再生方式の自動テストツールに対して、最大2倍になった実績があります。
2. STAR-RPAのテスト機能
- STAR-RPAを使って、どんなテストができますか?
- 基本的には画面インターフェースをもつリアルタイム処理のブラウザアプリケーションの機能テストに活用いただけます。その他次のテストで活用いただけます。
- JMeterを使った負荷テスト
- Jenkinsによる継続的インテグレーションテスト
- バッチ処理の実行、および処理結果のチェック
- ホスト系システムの機能テストは、電文送受信システムを活用して実施可能
- システム再構築時やシステム改修時の並行テストにおける、現新システムのテスト実行と処理結果比較
- システム移行時の移行前のテスト結果と移行後のテスト結果の検証テスト
- サーバ側OSとして、Unix、Linux、Windowsを活用していますが、これらのOS環境下で稼働しますか?
- STAR-RPAは、サーバ側OSとして、Unix、Linux、Windowsに対応していますので、問題はありません。
- アプリケーション種類として、Web_AP、Windows_AP、iOS_AP、Android_APなどがあります。STAR-RPAはどのアプリケーション種類に対応していますか?
- TAR-RPAは、現時点ではWeb_APのみ製品化しています。
WindowsAP、iOS_AP、Android_APについては、ユーザ要求に個別に対応した実績がありますが、製品化していません。ただし、Windows_APやiOS_APの製品化は、開発計画の対象案件に登録されています。
- STAR-RPAに連携する設計・開発ツールとして、何がありますか?
- 設計ツールとしては「XupperⅡ」があります。
開発ツールとしては「WebPerformer」、「Nexacro」、「OutSytems」、「TALON」、「GeneXus」、「Wagby」、「Sapiens」などがあります。 連携する開発ツールによっては、画面定義情報を取得するときに開発ツールが作成するXMLから直接に取得することができるツールもあります。
- STAR-RPAは、SPA(Single Page Application)に対応していますか?
- 対応しています。
SPAは、単一のWebページを使って画面一部をHTMLで切り替えて画面表示します。STAR-RPAのOFD(オブジェクト取得)は画面操作して画面一部が切り替わった時点でその画面の画面定義情報を取得します。
3. 開発上の注意点について
- STAR-RPAを効率的に活用するために、開発時に注意しなければならない点があれば教えてください。
- アプリケーション開発時の注意点として、次の事項を上げることができます。
- 画面項目に対して、id, name, value などの画面項目を特定する情報を設定すること。
- 画面上に、同一の項目名を複数設定しないこと。同一項目を複数設定すると、STAR-RPAでは「同一項目の何番目の項目」といった指定方法になり対応は可能です。
- 画面上に項目を表示した後に、項目が有効になるまでの時間を要しないような実装が適切です。画面表示後に項目が有効になっていないと、STAR-RPAは表示されたときに項目をクリックしてもアプリケーションが機能しない状態が続く場合には有効になるまで自動的に待ち状態になります。
- アプリケーションに障害が発生して中断する可能性が高い場合には、自動テスト実施時に画面ショット出力、処理時間出力、検証コマンドなどを実施しない設定でスクリプトを通すと効率的です。アプリケーションの障害が無くなり安定した時点で、画面ショット出力、処理時間出力、検証コマンド実施などを含めた自動テストを実施することをお薦めします。詳細は、操作マニュアル「14_自動テストのエラー&対応」を参考にしてください。
4. 作業の進め方は?
- STAR-RPAを活用してテスト作業を実施する場合の作業はどのように進めるのですか?
- 操作マニュアルとして提供しています「作業手順」を参考にしてください。
ここでは、作業手順の概要を説明します。
- OFDによってオブジェクト情報を探索し、画面定義情報を作成します。
- TAD_CLの画面取込処理にて、画面定義情報をテストリポジトリに取込みます。
- 画面・操作・データ処理によって、取り込んだ画面定義情報から操作、データのブロックを登録します。
- 登録した画面・操作・データのブロックをDrag&Dropしてシナリオを組み立てます。
- 組み立てたシナリオから、テストスクリプトを自動生成します。
- 自動生成されたテストスクリプトを使って自動テストを実施します。
- テスト項目、テストケース、テストシナリオなどのテスト仕様書を自動作成できますか?
- 一般的には、テスト仕様書は要件定義書や設計書を参照してEXCELを使って作成します。
テスト仕様書として作成するドキュメントには、テスト項目、テストケース、テストシナリオなどがあります。「CTS:テスト仕様書作成」によって、これらのドキュメントを作成し、作成したテストシナリオをテストリポジトリに取り込み操作、データ、シナリオに自動変換することができます。
5. STAR-RPAの導入実績?
- STAR-RPAはどんな分野でどの程度の導入実績があるか教えてください。
- STAR-RPAを開発開始し十数年になりますが、約70社に250本を導入した実績があります。導入いただいた業種として、金融機関(損害保険会社、生命保険会社、銀行など)、通信業者、物流会社、製造業者、警備会社、パッケージソフト開発&販売会社、システムインテグレータ、ソフトウエアハウス、官公庁などがあります。
6.ユーザサポートについて ?
- TAR-RPAの購入時に提供いただけるサポート作業について説明してください。
- 購入いただいた後に、お客様先のオンサイトにてSTAR-RPAの基本的な使用方法の説明会を開催します。説明会の内容は以下の通りです。
- 習得プログラムを使って、MPJ(プロジェクト管理)、OFD(オブジェクト取得)、TAD(テストリポジトリ登録)、TST(自動テスト実行)、CTS(テスト仕様書作成)、MTS(テスト管理)について説明します。
- 所要時間は2~3時間です。
- お客様のご要望がある場合には、お客様が用意されるアプリケーションを使って説明することもできます。
- 当初のサポート後に、分からないことがあった場合にどのような問い合わせ方法がありますか?
- 問い合わせについては基本的には無償ですが、オンサイトサポートは有償になります。
- 基本的には、メール、リモート、電話などでの問い合わせとなります。
- リモートや電話による問い合わせの場合には、事前にメールで予約してください。
- オンサイトでのサポートは、基本的には有償です。ただし、STAR-RPAに問題がある場合のオンサイトサポートは無償としています。
- フロンテスのサポートに関する費用については、フロンテス社の貴社担当営業にお問い合わせください。
- 導入時および導入後の教育について、どのようなプログラムがありますか?
- 導入時に、STAR-RPAを習得するためのプログラムを用意しております。
- 習得プログラムとして、フロンテス社開発のアプリケーションを自動テストする手順書と登録データを提供しますので、これにしたがって学習できます。
- 導入時に、ユーザサイトで3時間のセミナーを開催します。参加人数の制限はありません。
- どの程度の期間でバージョンアップされ、旧バージョンがサポート継続される期間をお知らせください。
- バージョンアップの頻度は、年間4回~5回の頻度です。旧バージョンのサポート期間:3年間としています。