自動テストを実行する方法として、直実行とスクリプトダウンロード実行の2種類がありますが、どのような違いがあり、どのように使い分けることができますか?
直実行は、テストリポジトリにあるシナリオを選択して自動テストを実行すると、①シナリオからスクリプトを作成し、②スクリプトをクライアント側にダウンロードし、③自動テストを実行する一連の処理が実行されますので操作が容易であり、作成したシナリオの稼働確認する目的で使用すると便利です。 直実行ではスクリプトリストや連続実行リストは実行できませんので注意してください。ダウンロード実行は、TADにて①スクリプトまたはスクリプトリストの作成、②クライアント側にダウンロード、これらの準備作業を行った後に自動テストを実行する基本的な実行方法です。
実行前チェックでは、何がチェックされますか?
実行する前に実行時に障害となる次の事項をチェックして、自動テストの実行が極力中断しないようにしています。

  1. ブラウザの拡大率が100%になっていること。
  2. インターネットオプションの4つのセキュリティの「保護モードを有効にする」チェックが全てチェックされていること。
  3. 書き込みファイル(Checkファイル、PDFファイルなど)がオープンされていないこと。
  4. 自動チェックできない項目については、確認依頼文章が記載されています。
自動テストを実行する際にどんな実行条件を指定できますか?
次の実行条件を指定することができます。

  1. 自動テストを実行するテストスクリプトの開始行と終了行の指定。
  2. 自動テストを、データを変えて繰り返し実行するために用意されたデータの開始行と終了行の指定。
  3. 画面ショットや処理時間の出力の選択。
  4. 一括COMP系コマンドの期待値モード/実測値モードの指定
  5. 画面表示サイズ など
自動テスト実行時にオブジェクトが認識されない場合の対応方法について教えてください。
標準的なオブジェクトであれば認識されないことはありませんが、開発言語やフレームワークなどによって特殊な指定となっている場合には、認識されないケースが発生する可能性はあります。そのような場合には次の対応方法で支援しています。

  1. テスト定義の登録項目に、開発言語やフレームワークなどを指定して、開発環境による特殊性に対応します。
  2. フロンテス技術者とリモート会議をもち、ユーザから画面共有して問題を説明いただき、解決策をお知らせします。
  3. 該当のテストに関連する資料をメール送信いただき、フロンテス社に調査を依頼してください。フロンテス側で調査し回答します。資料だけで解決しない場合にはリモート会議や電話連絡で状況確認して対応します。
  4. 上記で問題解決しない場合には、フロンテス技術者がユーザのオンサイトに出向き調査する場合があります。
EditBoxの入力後に、入力完了を感知できないケースがあります。アプリケーションは入力操作を受けて処理が進みますが、自動テストは入力を感知していないようであり、入力後の操作が進まない状況です。
SETコマンドによる入力の標準動作では、対象項目に直接データをセットしています。そのためマウスアウトイベントが発生していません。アプリケーションによって入力後のエンターキーやタブキーによるイベントをトリガーにしている場合があり、このような場合には次の2通りの対応方法があります。

  1. SETMODEで入力処理モードを、Sendkeysを使用するモードにする。
  2. SENDKEYコマンドで、補助操作としてENTERキーやTABキーを発生させる。
  3. ※Sendkeysを使用する場合、半角カナ文字が正しく入力されない問題があります。また、Sendkeysモードでは入力のスピードが遅くなる場合があります。

自動テストを実行したときにタイムアウトになりことがあるが、原因は何ですか?
タイムアウトの原因は、次のケースがあります。

  1. 自動テストが、画面上のオブジェクトを探索できず指定待時間経過した場合にタイムアウトになります。
  2. 自動テストが、画面上のオブジェクトが操作可能な状態になることを待っている時間が指定待時間を経過した場合にタイムアウトになります。
  3. 自動テストがアプリケーションのボタンをクリックして処理結果待ちの状態にありますが、アプリケーションの処理完了の通知がない場合にはタイムアウトになります。